先生と横田 |
転園初日 |
先生:ハーイ、みなさんおはようございまーす。
(ヤクザ風な男が入ってくる)
先生:はいみんなちょっと静かに。
横田:おい、オメーら!がたがたぬかしてんじゃねぞオラー!
先生:・・・・一気にみんな黙ったね。 横田:前の組ではチャカの銀と呼ばれてました。 先生:・・・凄いあだ名だね。しかも横田君は幼稚園のことを組と呼ぶんだね。次はい、恵ちゃん。え、どんなお遊びがすきですか。 横田:そりゃもちろん半丁だよ。 先生:子供のする遊びじゃないわよね、それ。 横田:楽しいですよ。若い衆を集めての半丁は。
先生:君幼稚園児だよ。若い衆って一体何歳児なんですか。 横田:そりゃコカイ・・。
先生:ストッーープ。 横田:今の自分がいるのは少年法のおかげです。
先生:生々しいことを言わない! 横田:黙れやクソ虫ども!!。 先生:・・・・・。 横田:おうおうさっきから騒がないとか静かにしろとか組長がおっしゃてるのに。 先生:誰が組長だ、誰が。
横田:おめえら組長との約束忘れたのか!?。 先生:ここ、来たの初めてだろが。何勝手に約束作ったりしてるの? 横田:おい、おめーら。これから組長の言うこと聞けねーやつはこの琴野原幼稚園くまさんぐみ若頭の俺がゆるさねーからな。 先生:勝手に若頭という階級を作らないでください。 横田:いいか。わかったか!! 園児:はい!!!
先生:・・・・・。 横田:よしみんなゴザとさいころとコップもってこい。 先生:半丁はしないわよ。お外に行って何で半丁しないといけないんですか。 横田:それじゃあ奥の座敷で。 先生:ないですよ。もっと子供らしいお遊びしましょう 横田:じゃあ、火遊びか女遊びか・・・
先生:キミに聞く事自体間違いだったわ。もう先生がお遊び決めまーす。 横田:え、ケイドロ・・・・。 先生:うん楽しいわよ。警察と泥棒に分かれておいかけっこするの。 横田:・・・・うう、うわ〜ん。うわ〜ん。(泣) 先生:なんでー!!ちょっと、どうしたの横田君。 横田:警察イヤだ警察イヤだ、うわ〜ん。 先生:ちょっと横田君、べつに本物の警察使うわけじゃないんだから。 横田:もうあんな暗くて狭いブタ箱なんかに入りたくね〜よ。 先生:それが六歳児の言う言葉か!あんた刑務所入ったことねーだろ。 横田:うわ〜ん、うわ〜ん。 先生:ちょっともうわかった違う遊びにしましょう。 横田:・・・・すまねー組長。
先生:だからもう組長って呼ばないでいいから。 横田:おい!ゴザとさいころもってこい。 先生:それは賭けっこだろうが!!もういいわ! 二人:ありがとうございました |