ふと見上げればそこは晴天 |
柔道 イン 決勝 |
野村:ふぅ・・・。はぁ・・・。 古賀:お、どうしたんだ。自分がどっちのゴールに攻めたらいいかわかんないような顔して。 野村:んな顔してないですから!途中からサッカーしたらそんなんになるけども! 古賀:いったいどうしたんだよ。 野村:どうしたんだよ、じゃないですよ!あと2,3分で試合なんですよそれも金メダルを争う! 古賀:あぁ、そうだっけか。ぎんじろっちとあっち向いてほいしてたらついつい忘れてたよ。 野村:世界一決める試合よりたまごっち重視かよ!お前の価値観どんなんだよ! 古賀:もう、2,3分しかないのか。ところで相手選手のことは知ってるよな? 野村:あ、試合のこと考えてて確認すらしてません。 古賀:まったく、ここがサバンナだったら死んでるぞ! 野村:何で確認しないでお亡くなりになるんだよ!相手ライオンとかしかいねぇじゃないか! 古賀:相手の確認だが名前はマンジュ、インドの人だ。 野村:ほぅ、インド人ですか。インドはあんまり柔道では聞きませんね。 古賀:だが、気をつけろよ。この選手は肘にカッピカピしたご飯がついてるぞ! 野村:何に気をつければいいんだよ!それ以前に気づけよ! 古賀:準々決勝からついているという猛者だ。 野村:だから決勝の前に気づけよ! 古賀:あ、インドだからご飯じゃなくてナンか。 野村:問題はそこじゃないだろ!あとナンが肘についてたらご飯より気づくだろうが! 古賀:そんなこと言ってる間にもう試合開始だ、行くぞ! 野村:えっ、もうそんな時間ですか・・・緊張してきたな・・・。 古賀:大丈夫だよ、アドバイスとか隣の人に聞こえないくらいの声量で言ってるから。 野村:聞こえる声で言えよ! (NOMURA! FROM JAPAN! ワーワー!ワーワー!) 古賀:がんばれよ!入場曲お前の好きなさだまさしの「関白宣言」にしたから! 野村:完全に迷惑だよ!この状況でバラード調流すな! 古賀:『試合が始まる〜 その前に〜 言っておきたい〜 ことがある〜。』 野村:替え歌でアドバイスをしようとするな! 古賀:『お前の彼女〜 俺が寝取った〜。』 野村:歌でカミングアウトするなっ!んで、試合前にヘコむこと言うなよ! 古賀:おし、試合始まるぞ!お前の最高のテンションと若手芸人のテンションをアテネの松岡修三で割ったようなテンションでいけ! 野村:割る対象がはてしなく大きいわ! 古賀:ほら、試合始まってるから!カッピナン来てるから! 野村:本名で呼んでやれよ!カッピカピのナンの略称で呼ぶな! 古賀:おし、そこだ!そこで押し倒せ!若さに任せて押し倒せ! 野村:最後の発言余計だろ!お前の発言でエロス10倍増しだよ! 古賀:はい、押し倒したらそこで固め技!脇固め! 野村:は、はい! 古賀:いいぞ、いいぞ!ワキガ、タメ!ワキガ、タメ! 野村:変なところで区切るな!誤解が生まれちゃうから! 古賀:ワキガのワキガによるワキガための政治! 野村:お前それが言いたいだけじゃねぇか! 古賀:いいぞ、いいぞ。今のお前の顔いい顔してるぞ。攻めるべきゴールがわかったみたいな感じだ! 野村:まだどっち攻めたらいいかわかんなかったのかよ!今は柔道だろうが! 古賀:30秒耐えろ。それでお前は晴れて『ワキガで世界を獲った男』だ! 野村:まったく興味すら抱かねぇよ、その称号!耐えるよ!耐え抜くよ! 古賀:・・・耐えろ、耐えろ。26、27、28、29・・・ 野村:・・・よし!30秒!一本だー、やったー! 古賀:やったー!金だぞ!おめでとう!おめでt・・・あー!ぎんじろっち死んでる!あかん!生きてけない!これじゃ生きる意味を見出せない! 野村:だから金メダルよりそっちかよ!いいかげんにしろ! |