ポンプDEジェット
漫才「教師」

井上「どもっ!ポンプDEジェットです。」

内藤「いきなりですけどね、僕やってみたい仕事があるんですよ。」

井上「仕事。何がしたいんですか?」

内藤「教師になりたいなぁと思いましてね。」

井上「教師か。いいと思うよ。格好いいし。」

内藤「そうそう、堂々と教え子にセクハラを求める姿なんていさぎよくてね。」

井上「格好良くないよ!悪い面に感化されないで下さい。」

内藤「とにかくなりたいんだって。」

井上「でも、色々と大変だよ教師って。テスト問題作ったりするの。」

内藤「そこらへんは大丈夫。すでに問題できてるから。」

井上「そうなの。」

内藤「やっぱり今の時代、何かみんなが読みやすい物にのせて問題作らないとね。」

井上「例えば?」

内藤「国語『桃太郎』」

井上「あ、みんなが知ってる童話だね。」

内藤「次の文章を読み登場人物の心境をとらえましょう。」

井上「うんうん。」

内藤「ただしXは定数とする。」

井上「関係ないよ!どこにも出ないからね。」

内藤「昔々ある所におじいさんとおばあさんがいました。」

井上「うん。」

内藤「しかし、『返事がない。ただの屍のようだ。』」

井上「逝っちゃってるじゃねぇか!!!そこは生きてる設定で。」

内藤「おじいさんは町へ出稼ぎに。」

井上「結構リアルだね。話が。」

内藤「おばあさんは川へ鬼との最後の決闘に出かけました。」

井上「クライマァァァァァックス!?面白みの無い話だな。」

内藤「おばあさんが最後の鬼に超必殺技 突き を食らわしている所に」

井上「うお!超必殺技のわりには地味だ!」

内藤「河上から大きなモアイ像が」

井上「何のために出てきたそのキャラは!」

内藤「大きな桃をかついで流れてきました。」

井上「二度手間だよ!桃だけでいいじゃないか。」

内藤「おばあさんがその桃をわると中から、」

井上「うん。」

内藤「なんとおじいさんが出てきました。」

井上「桃太郎でてこないじゃねぇか!?」

内藤「おばあさんは約3年ぶりに出稼ぎから帰ってきたおじいさんに抱きつきました。」

井上「・・・って事はおばあさん3年間も鬼と闘ってたわけ!?すげぇな。」

内藤「そして、それを見届けたモアイはゆっくりと滝壺へ落ちていきました。終わり。」

井上「最終的にいい事したモアイは悲惨な末路をたどったわけだな。で、問題は?」

内藤「問題 その頃、俺は何をしていましたか。」

井上「しらねぇよ!お前、さっきの問題と何のつながりもないじゃないか!」

内藤「解らない?」

井上「解るわけ無いよ。ってか、知りたくもないね。」

内藤「正解は、父さんと母さんをひきとめることができなくて後悔していました。・・・。」

井上「何でそんなにシリアスな話題なんだよ!解るわけ無いって言ってるだろ!」

内藤「だから、ここでXは定数を使うんだよ。」

井上「使えるわけねぇよ!いい加減にしろ。」

二人「どうもありがとーございました♪」